Web広告の現場では多数のマーケティング用語が本当によく使われてます。
中でも3~4つの英文字を組み合わせた専門用語が特に多いです。

Web広告の現場に初めて来られた方が体験する洗礼と言って良いと思います。
何よりマーケティング用語の意味を理解していないと、WEB広告を分析するときだけでなく、情報収集するときにも問題が出てきます…

そこで、今回はWeb広告の現場で本当によく使われている5つのマーケティング用語について紹介したいと思います!
目次
1. ROAS(Return On Advertising Spend)とは

ROAS(ロアス)とは、「広告の費用対効果」のことです。
もう少し分かりやすく説明しますと「広告にお金をかけて、結局いくら売れたのか?」を知るための数値とも言えます。

ROASが100%以下だと広告費より売上が低い…つまり損した(マイナス)ということです。
逆にROASが100%以上だと広告費より売上が高い!つまり儲かった(プラス)ということです。
<①ROASの計算例>
ラーメンを月100万円を売り上げるために、広告費を月25万円使った場合のROASは?
↓
①ROAS=売上100万円÷広告費25万円×100(%)=400%
<②ROASの計算例>
ラーメンを月100万円を売り上げるために、広告費を合計75万円使った場合のROASは?
↓
②ROAS=売上100万円÷広告費75万円×100(%)=133%
<③ROASの計算例>
ラーメンを月100万円を売り上げるために、広告費を合計125万円使った場合のROASは?
↓
③ROAS=売上100万円÷広告費125万円×100(%)=80%
ROASがマイナスにならなくても100%以上でない場合は「儲かっていない!」ということがわかります。

ROASはWEB広告の現場で本当によく出てくる指標なので、必ず覚えましょう!
2. ROI(Return On Investment)とは

ROI(ロイ、またはアールオーアイ)とは「投資利益率(費用対効果)」のことです。
「使ったお金に対して、最終的にいくら儲かったのか?」を知るための数値とも言えます。

ROIが100%以下だと投資した金額以上の儲けが出ていない…つまり「投資の効果が低い」ということです。
逆にROIが100%以上だと投資した金額以上の儲けが出た!つまり「投資の効果が高い」ということです。
<①ROIの計算例>
ラーメンで月100万円を売り上げるために、広告費を月25万円使った場合のROIは?
↓
①ROI=(100万円-25万円)÷広告費25万円×100(%)=300%
<②ROIの計算例>
ラーメンで月100万円を売り上げるために、広告費を月75万円使った場合のROIは?
↓
②ROI=(100万円-75万円)÷広告費75万円×100(%)=33%
<③ROIの計算例>
ラーメンで月100万円を売り上げるために、広告費を月間に125万円使った場合のROIは?
↓
③ROI=(100万円-125万円)÷広告費125万円×100(%)=-20%
ROASと違ってROIが100%より低くても赤字になっているわけではありません。
とはいえ…投資の効果が高い!と断言はできるわけでもありません。

ROIは「利益」の状況をあらわす指標ですので、ROASとの意味合いも踏まえて理解しておきましょう!
3. LTV(Life Time Value)とは

LTV(ライフタイムバリュー)とは「顧客生涯価値(一人のお客さんからの利益や売り上げ)」のことです。

お客さんが1人当たりどのくらいの金額を使ってくれて、どのくらいの儲けになっているのかという指標です。
つまり、長期間継続して購入・利用するお客さんほどLTVが高いと言えます。
ではLTVの計算方法ですが…実はこれといって決まった計算式がありません。
今回は代表的な5つの計算式を紹介させて頂きます。
- LTV(円)=平均購入単価×購入回数
- LTV(円)=平均購入単価×購入回数×継続購入期間
<粗利ベース>
- LTV(円)=1顧客の年間取引額×収益率(粗利率)×1顧客の継続年数
- LTV(円)=(売上高-売上原価)÷購入者数
- LTV(円)=(平均購入単価×購入回数×継続購入期間)-(新規顧客獲得費用+顧客維持費用)
LTVは売上ベースと粗利ベースの2パターンに分けられます。
計算されたLTVは売上ベースか、粗利ベースかを分かっているだけで理解しやすさが大きく変わります!
またLTVの計算方法が異なる分、①~⑤のLTVの結果も異なります。
1杯1,000円のラーメン屋さんのLTVとは?
- Aさんは1杯1,000円のラーメン屋さんに月4回、6ヶ月連続で訪問中
- 1杯1,000円のラーメン屋さんは月間売上高300万円で粗利率は50%
- 月の総利用者は3,000人、常連の方は5年間以上訪問中
- 1杯1,000円のラーメン屋さんは新規のお客さん獲得に広告費を2,000円/人
- 既存のお客さんにはお店に1回の訪問ごとに50円分の割引券をプレゼント!
<①LTVの計算例>
①LTV(円)=平均購入単価×購入回数
↓
①LTV=1,000円×月4回=4,000円<②LTVの計算例>
②LTV(円)=平均購入単価×購入回数×継続購入期間
↓
②LTV=1,000円×月4回×6カ月=24,000円<③LTVの計算例>
③LTV(円)=1顧客の年間取引額×収益率(粗利率)×1顧客の継続年数
↓
③LTV=1,000円×月4回×12カ月×粗利率50%×5年間=120,000円<④LTVの計算例>
④LTV(円)=(売上高-売上原価)÷購入者数
↓
④LTV=(300万円-150万円)÷3,000人=500円<⑤LTVの計算例>
⑤LTV(円)=(平均購入単価×購入回数×継続購入期間)-(新規顧客獲得費用+顧客維持費用)
↓
⑤LTV=(1,000円×月4回×6カ月)-(2,000円+50円×4回×6か月)=20,800円

売上で判断するのか?それとも粗利で判断するのか?期間は1年間なのか?6ヶ月なのか?
条件が異なればLTVの結果も大きく変わることを理解しておきましょう!
ちなみに、「LTV」を計算する上で「生涯」という期間はあまり長すぎます…
LTVを30年間とかで設定するのはナンセンスですね(笑)
売れ行きの分析や改善を適度に行うため、LTVの期間は「1年間(12ヶ月)以内」で算出する場合が多いです。
4. CPO(Cost per order)とは

CPO(シーピーオー)とは注文1件あたりにかかった広告費用のことです。

つまり「新規のお客さん1人を獲得するために必要な広告費用」とも言うことができます。
CPOの意味は本商品や定期コースに申込んでお金の支払いまで完了した注文数の指標です。
<CPOの計算例>
広告費を月25万円使ってラーメンを1,000杯売った場合のCPOは?
↓
CPO=広告費25万円÷1,000杯=250円
つまり、ラーメン1杯の原価に広告費用が250円分が含まれると言えます!
4-1. CPA(Cost Per Action)とは
同じような指標でCPA(Cost Per Action)の指標もあります。
ちなみに「Action」の直訳は「行動」です。

CPA(シーピーエー)は「申込1件あたりにかかった広告費用」の指標で、本当に良く使われます。
CPAはサンプル商品や本商品などの商材に関わらず「1件当たりの申込にかかった広告費用」の指標です。
<CPAの計算例>
広告費を月50万円使ってラーメンを2,000杯売った場合のCPAは?
↓
CPA=広告費50万円÷2,000杯=250円
CPAとCPOは通販などの現場では以下のように使い分ける場合が多いです。
- CPAはサンプル商品(お試し商品)の広告費用
- CPOは本商品や定期コースの広告費用

CPOやCPAは値が小さいほど、利益が大きくなって広告費を投入できるという好循環が生まれやすくなります。
逆に、商品やサービスの注文数が少なくCPOやCPAが高くなると赤字になりやすく悪循環になりやすいのが特徴です。
また、CPOはLTVとセットで良く使われる指標です。意味合いをしっかり理解しておきましょう!
5. eCPM(effective Cost Per Mille)とは

eCPM(イーシーピーエム)とは、インプレッション(表示)課金に置き換えて広告効果を比較する指標のことです

広告のメニューも色々な種類があります。
- インプレッション課金:広告が表示された回数に合わせてお金がかかる
- クリック課金:広告がクリックされた回数に合わせてお金がかかる
- 成果報酬:広告から申込まれた回数に合わせてお金がかかる
異なる広告メニューをインプレッション課金に置き換えて広告効果を比較する指標が「eCPM」です。

言い換えると…野球選手とサッカー選手を単純に比べるは難しいので、一旦「100M走」で比べましょう!
という感じです!

広告を出稿する方にとってeCPMが安いと広告効果が良く、逆にeCPMが高いと広告効果は低いと言えます。
<eCPMの計算例>
①インプレッション課金:CPM@100円の広告が1ヶ月で5万回表示でのeCPMは?
↓
eCPM=CPM@100円÷1,000回×5万回÷5万回×1,000回=100円②クリック課金:1クリック@50円の広告が1ヶ月で3万回表示後に300クリックされたeCPMは?
↓
eCPM=クリック@50円×300回÷3万回×1,000回=500円③成果報酬:成果報酬@2,000円の広告が1ヶ月で2万回表示されて10件申込まれたeCPMは?
↓
eCPM=成果報酬@2,000円×10件÷2万回×1,000回=1,000円結果、効果の良い広告は…①eCPM:100円>②eCPM:500円>③eCPM:1,000円
広告メニューの内容や金額がバラバラでも「置き換えて単位をそろえる」ことで効果をカンタンに比較できます!

ちなみに、eCPMの相場は広告を掲載するサイトによって変わりますが「100~500円」が平均値です。
5-1. EPC(Earnings Per Click)とは
同じような置き換え指標としてEPC(Earnings Per Click)があります。
EPC(イーピーシー)とは「広告1クリックあたりの平均金額」のことです。
こちらもeCPMと同じように「EPC」に置き換えて、広告メニューの効果を比較することができます!
<EPCの計算例>
成果報酬@2,000円の広告が1ヶ月で200回クリックされて10件申込まれたEPCは?
↓
EPC=成果報酬@2,000円×10件÷200回=100円

EPCは1クリック当たりの金額を比べる際に使われる指標です。eCPMとセットで覚えておきましょう!
6. まとめ 数値があらわす広告効果の意味を理解しましょう!

今回はWeb広告の現場で特によく使われるマーケティング用語5つについて紹介させていただきました。
用語 | 意味 |
---|---|
ROAS | 広告の費用対効果 |
ROI | 投資に対する利益率 |
LTV | 顧客生涯価値(お客さん1人からの利益) |
CPO | 注文1件にかかる広告費用 |
eCPM | インプレッションに置き換える広告指標 |

5つの意味合いを理解しているだけでWeb広告の見え方もかなり変わってきます。
特にWeb広告の現場で売上に関わるのであれば、今回紹介した指標値のコントロールも求められます。
ぜひ今後、Web広告を取り扱う際の参考になると幸いです。
m(_ _)m